屋根工事

なぜ屋根修理を行わなければいけないのか。
それは、屋根の不具合をそのままにしておくと、屋根の不具合が雨水の侵入口となり、雨水が建物内部へと入っていくからです。
そうすると、雨漏り(一次災害)を発生させて、建物内部にカビが生えたりシロアリ(二次災害)を呼び寄せたりして、建物の寿命だけではなくあなたやご家族の健康被害も発生します。
そういった問題が起こるために屋根修理は必要な工事なのです。

屋根塗装



屋根塗装の適切な時期・タイミング
屋根塗装は何年おきにやるべき?
屋根塗装を行うタイミングは約8年、長くても13~15年が目安です。
外壁の目安(10~15年)に比べ、日光に晒される時間も長く、雨雪の影響を受けやすいため間隔が短くなっています
屋根の塗装(塗り替え)とは、屋根材に新しい塗料を重ね塗りする工事のことです。 同じ色で塗り直すだけでなく、違う色を選ぶことで家のイメージチェンジもできます。 なぜ「塗装」が必要なのか? 塗装により屋根材が再コーティングされることで、屋根材そのものの寿命はのびます。 しかし、塗装では内部の下地の寿命はのばせません。 下地が寿命を迎えた場合は、屋根材の寿命が残っていても、葺き替えや葺き直しで防水性を回復させる必要がなります。 
「塗装」の工程
1. 足場の組み立て 
2. 屋根の洗浄 
3. 下地処理 
4. 塗装1回目(下塗り)
5. 塗装2回目(中塗り) 
6. 塗装3回目(上塗り)
葺き直し



屋根の「葺き直し」工事とは?
葺き直し(ふきなおし)とは、瓦屋根だけで可能な下地の全体補修・交換工事のことです。
表面の瓦を一度取り外したあと、屋根の下地である「防水シート(ルーフィング)」「下地木材(野地板)」を交換・補修し、元の瓦を敷き直します。
日本瓦は、取り外したあとの再利用が可能です。
そのため、「下地だけを直して瓦は同じものを敷き直す」という工事が選択可能なのです。
瓦の購入費用の節約にもなります。

はがすと再利用できないスレートやガルバリウム鋼板、トタンなどを使った屋根では葺き直し工事はできません。
なぜ「葺き直し」が必要なのか?
耐久年数が長い瓦屋根といえども、屋根の下地には寿命があるからです。
日本瓦は50~60年以上もつ素材ですが、瓦の下の防水シートや下地の土・木材は約30年で寿命を迎え、雨に対する防水性が失われます。
そのまま住み続けると、家の骨組みや基礎部分が腐食してしまうため、葺き直しをして下地の防水性を回復する必要があります。
「葺き直し」の工程
1. 屋根材の瓦を一度撤去
2. 古い防水シートと野地板をはがす
3. 新しい野地板の張り付け
4. 新しい防水シートの張り付け
5. 元の瓦を葺く(敷く)



葺き替え



屋根の「葺き替え」工事とは?
葺き替え(ふきかえ)とは、屋根の全交換工事のことです。
表面の「屋根材」をすべて撤去したあと、屋根の下地である「防水シート(ルーフィング)」「下地木材(野地板)」を交換・補修し、新しい屋根材を葺きます。
屋根工事としては、もっとも大規模な作業となり、屋根のトラブルや経年劣化を全体的・根本的に解消できます。

なぜ「葺き替え」が必要なのか?
屋根材や屋根の下地には寿命があるからです。

屋根材は種類により20~40年、内側の防水シートや下地の木材は約30年で寿命を迎え、雨に対する防水性が失われます。
そのまま住み続けると、家の骨組みや基礎部分が腐食してしまうため、葺き替えをして防水性を回復する必要があります。
「葺き替え」の工程
1. 古い屋根材を撤去
2. 古い防水シートと野地板をはがす
3. 新しい野地板の張り付け
4. 新しい防水シートの張り付け
5. 新しい屋根材を葺く(敷く)
6. 新しい棟板金や雨樋などの設置
カバー工法 



屋根の「カバー工法」とは? カバー工法(別名:「重ね葺き」)とは、今の屋根の上から新しい屋根を重ねて建てる工事のことです。 「葺き替え」と目的や効果は同じですが、既存の屋根の撤去作業がないぶん、工事の材料費や工賃、時間が節約できます。 「カバー工法」はデメリットが多い カバー工法は、葺き替えに比べて予算と工期が少なくすむ反面、デメリットも多くある工法です。 主に、元の屋根に異常あっても直らないことと、カバー工法後の屋根に何かあって修理をすることになった場合、費用が高額になる可能性があることです。 予算的に可能であれば、カバー工法ではなく葺き替えで工事することを強くオススメします。 「カバー工法」の工程 1. 屋根を洗浄 2. 今の屋根の上に、新しい下地木材と防水シートを張る 3. 新しい屋根材を葺く(敷く) 
棟板金の交換



屋根の「棟板金の交換」工事とは?
棟板金の交換とは、屋根の頂上にある金属製のフタを交換する工事のことです。
工事の対象となるのは、スレート屋根もしくは金属屋根です。
瓦屋根は、棟が板金製ではないため不要です。かわりに、棟の土台と棟瓦の解体と再設置をする「棟の取り直し」という工事があります。
なぜ「棟板金の交換」が必要なのか?
屋根のなかで棟板金だけ、寿命のサイクルが早い部分だからです。

屋根の頂上である棟部分は、日射や風雨のによる影響が強く、屋根材部分の約2倍早く寿命がおとずれます(スレート屋根でも棟だけは金属板金になっている理由です)。
築15年を過ぎたあたりで、棟の下地木材が雨でやわらかくなり、釘が緩まって棟板金が飛んでいってしまうリスクが高まってきます。
「棟板金の交換」の工程
1. 古い棟板金と下地木材を取り外す
2. 下地木材を新しいものに交換する
3. 新しい棟板金を取り付ける
漆喰交換



屋根の「漆喰交換」工事とは?
漆喰とは、瓦屋根の棟と下地を固定している、白い粘土状の接着剤です。
漆喰交換とは、古くなった漆喰を一度剥がし、新しいものに塗りかえる工事になります。
なぜ「漆喰交換」が必要なのか?
漆喰は年月の経過とともに剥がれてくるからです。
剥がれた部分を放置しておくと、屋根内部に雨水が入り込んで腐食や雨漏りにつながるので、漆喰交換が必要になります。
「漆喰交換」の工程
1. 古い漆喰をすべてはがす
2. 新しい漆喰を塗る